PART.3 教えて! 油の上手な使い方、料理力UP②

油でつくる、おいしいサラダ

新鮮な素材の持ち味を引き出し、さらに口当たりよくまろやかに仕上げる調理方法を紹介します。
とても簡単ですのでぜひお試しください。手作りのドレッシングやマヨネーズで、きっといつものサラダのレパートリーが広がります。

新鮮サラダはシャッキリ感が命

おいしいサラダの命は、なんといってもみずみずしい歯ごたえ。
野菜はたっぷりの冷水に5分程さらし、乾いた布きんなどで軽く押さえ、水気をしっかり切りましょう。

手でちぎった方がおいしい

レタス、エンダイブ、クレソン、チコリなどの葉野菜は、食べやすい大きさに手でちぎった方がシャッキリ感が残ります。ドレッシングもからみやすくなります。

オリジナルドレッシングを作ろう

それぞれの油をベースに作る基本のドレッシングを覚えておけば、あとはお好みで調味料をプラスするだけ。醤油やマスタード、カレー粉などはもちろん、にんにくやアンチョビなどの素材も風味をプラスします。我が家ならではのオリジナルドレッシングで、野菜をたっぷり食べましょう。

ポイントになる素材

  • 油に溶けにくい性質を持つ塩。最後に入れると上手に混ざらず、均等な塩味がしません。塩と酢を先に混ぜてから油を加えることがポイントです。

  • スパイス

    スパイスの香りが、ドレッシングに微妙な味わい深さをもたらします。野菜に直接かけずに、ドレッシングに混ぜたほうがそれぞれの香りが一層際立ちます。こしょう、マスタード、ナツメグ、カレー粉、山椒、唐辛子など。

  • フレッシュハーブ

    ドライのものとは一味違い、新鮮な香りが楽しめます。香りを生かすために、食べる直前にきざみ、ドレッシングに混ぜましょう。スイートバジル、チャービル、パースレー、パセリなど。

  • ワインビネガー

    ワインビネガーには、赤と白があります。米酢や穀物酢に比べると、やや酸味が強く感じるかもしれませんので、分量を控えめにすると失敗しません。オリーブオイルのように濃厚な味の油との相性がぴったりです。

オリジナル・レシピ

  • サラダ油ベース

    最も基本的なドレッシング。他の調味料をプラスする場合は、塩をやや少なめに。

    • サラダ油 大さじ4
    • 酢 大さじ2
    • 塩 小さじ1/4
    • こしょう 少々
  • オリーブオイルベース

    特有の香りとうまみがあるオリーブオイル。
    できれば相性の良いワインビネガーで。

    • オリーブオイル 大さじ4
    • ワインビネガー 大さじ2
    • 塩 小さじ1/4~1/2
    • こしょう 少々
  • ごま油ベース

    香ばしいごま油で作る中華風ドレッシングは、ぜひメニューに取り入れたい一品

    • ごま油 大さじ4
    • 酢 大さじ2
    • 醤油 大さじ1・1/2
    • 砂糖 小さじ1
    • こしょう 少々
    • おろしにんにく 少々
    • すりごま 小さじ1

かんたんクッキング

鯛のカルパッチョ

鯛のカルパッチョ

オリーブオイルをかけるだけで、お刺身が、本格イタリアンに早変わり!風味豊かに仕上がります。

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Cooking Memo

イワシの油漬けは、
サラダ油をたっぷりと

鮮度が早く落ちるイワシも、たっぷりのサラダ油に浸し、外気と触れないオイルサーディンなら保存性が高まります。塩をかけてしばらくおいた後、洗って水気をふき取り、薄切りの玉ネギやニンジンとサラダ油に漬けこんで蒸せば、自家製オイルサーディンのできあがり。

粕漬けや味噌漬けがマイルドに

肉や魚を粕漬けや味噌漬けにする時、3~5%のサラダ油を混ぜ合わせておくと、塩味がマイルドになります。1度ためしてみてはいかがですか?

手作りマヨネーズ

いざ、手づくりマヨネーズに挑戦

サラダになじみ深いマヨネーズ。
ご家庭でも意外と簡単に作れます。さあ、トライしてみましょう!

材料(4人分以上)

卵黄(大)1個、サラダ油1カップ、酢大さじ2、塩小さじ1、ねりからし小さじ1、こしょう少々

作り方

  1. 室温状態の卵を割り、卵黄だけをボールに入れます。塩、こしょう、ねりからしを加え、泡立て器で白っぽくなるまでよく泡立てます。
  2. 1/2の量の酢を加え、よく混ぜ合わせます。
  3. 油を小さじ1/2ずつ3回、小さじ1ずつ3回に分けて加え、混ぜ合わせます。油は一度に注がず糸状に細く注ぎ、少しずつ混ぜ合わせるようにします。
  4. 残りの酢を加えて混ぜ、さらに残りの油を大さじ1/2から始め徐々に増やしながら加え、そのつどよく混ぜます。硬さを確かめながら味を整えて完成。

分離してしまうのはナゼ?

作る時に一度に加える油の量が多すぎたり、かき混ぜるスピードが遅かったりすると、酢と油の混ざりが悪くなって分離し始めます。また、古い卵を使うことも原因のひとつ。

分離してしまったら

新たに用意した卵黄、または市販のマヨネーズに失敗したマヨネーズをかき混ぜてから徐々に加えつつ混ぜます。