ひとくちに植物油と言っても、原料はこんなにたくさんあるんです!
世界中にある自然のめぐみ、植物を原料にした油。ご自宅の食卓に並ぶ植物油は、どの国の出身なのでしょうか。
それぞれの特徴も知れば、より近い存在になることでしょう。
大豆
Soybean
油分:16~22%
大豆油は日本の食用油の中で大変ポピュラー。油粕は飼料や醸造用に。また食品用大豆は豆腐、味噌、納豆などに。
主要生産国:アメリカ、ブラジル
キャノーラ【菜種】
Canola(Rapeseed)
油分:38~45%
菜の花の種子からとったキャノーラ油はドレッシングから炒め物、揚げ物まで幅広く使われ、マーガリンやショートニングの材料にも。また菜種粕は肥料、飼料に。
主要生産国:カナダ、オーストラリア
べに花【サフラワー】
Safflower seed
油分:25~40%
べに花の種子から油をとる。オレイン酸が多い種類と、リノール酸が多い種類がある。
主要生産国:アメリカ、メキシコ
胡麻
Sesame seed
油分:45~55%
焙煎して香ばしい風味を引き出してから油をしぼる。ごまリグナンなど抗酸化作用のある成分を含む。
主要生産国:ナイジェリア、タンザニア
アマニ【フラックス】
Flaxseed (Linseed)
油分:28~44%
アマ科の一年草で、アマの種子から油をとる。油は食用の他、インキ、塗料などの原料に、油粕は飼料にも使われる。茎からは繊維をとる。
主要生産国:カザフスタン、ロシア、カナダ、アメリカ
コーン【とうもろこし】
Corn
油分:40~55%
とうもろこしの胚芽から油をとる。香ばしい風味が特長。揚げ物に適した食用油。
主要生産国:アメリカ
オリーブ
Olive
油分:15~35%
地中海沿岸を代表する樹木でオリーブ果実から油をとる。特有の香りが特長。食用の他、化粧品や薬用にも。
主要生産国:イタリア、スペイン、チリ
こめ
Rice
油分:12~21%
米ぬかから油をとる。風味豊かなおいしさが特長。揚げ物やマヨネーズの他、製菓用にも。
主要生産国:日本、タイ、ベトナム、ブラジル
綿実
Cotton seed
油分:15~25%
ワタを取った後の綿花の種子の核から油をとる。うまみが特長。食用油の他、マーガリンやマヨネーズの原料にも。
主要生産国:アメリカ、オーストラリア
ヤシ【ココナッツ】
Coconut
油分:65~75%
ヤシの果実(ココナッツ)を乾燥したコプラから油をとる。マーガリンやショートニング、製菓用油脂の他、シャンプーの原料にも使われる。
主要生産国:フィリピン、インドネシア
ひまわり
Sunflower seed
油分:28~47%
ひまわりの種子から油をとる。クセのない淡白な風味が特長。食用油の他、ショートニングにも。
主要生産国:フランス、スペイン、アルゼンチン
パーム
Palm
油分:44~53%
ヤシ科の常緑高木であるパームヤシの果肉から油をとる。フライなどの加熱調理用やマーガリン、ショートニング、チョコレート用油脂に。
主要生産国:マレーシア、インドネシア
グレープシード【ぶどう】
Grape seed
油分:7~21%
ぶどうの種子から油をとる。淡黄・淡緑色が特徴。リノール酸を多く含む。
主要生産国:フランス
荏胡麻
Perilla seed
油分:35~45%
しそ科の一年草で、荏胡麻の種子から油をとる。種子の外皮の色は、白の他に黒がある。
「じゅうねん」などの呼び名がある。
「胡麻」とは異なる。
主要生産国:中国
マカダミアナッツ
Macadamia nuts
油分:70~80%
亜熱帯性常緑樹の果実で、固い殻の中の実から油をとる。香ばしい風味が特長。食用の他化粧品にも。
主要生産国:オーストラリア