原料から製品ができるまで
大豆やなたねなどからつくられる植物油は、どんな工程を経て食卓を賑わすようになるのでしょう。
日清オイリオでは厳選された原料をもとに一貫したコンピュータシステムで生産しています。
それでは、植物油ができるまでを順を追って紹介しましょう。
荷揚げ
海外から大型船で運ばれてきた原料は、アンローダーで直接サイロへ運び入れます。
貯蔵
巨大サイロは、大切な原料の貯蔵庫です。
精選
原料はコンピュータ制御で、順次製造工程に送られますが、最初に待っているのは精選。金属やクキ・サヤなどがきれいに取り除かれます。
圧搾
精選された原料は連続圧搾機で、圧力をかけて3分の2ほど油分を搾油した後、抽出機に送られます。(大豆は油分が少ないので熱を加え潰した上で直接抽出されます)
抽出
圧搾された粕は、連続油脂抽出機で残りの油分を抽出して、油と脱脂粕に分けられます。抽出された原油は次の精製工程へ。脱脂粕は飼料や肥料などのほか食品工業でも利用されます。
脱ガム・脱酸
抽出された原油には不純物(水分、ガム質、遊離脂肪酸、色素、有臭成分など)が含まれています。そこで遠心分離機でガム質、遊離脂肪酸などをまず取り除きます。
脱色
活性白土を使い脱色工程で色素を取り除きます。さらにろ過機を通り抜けて、色のきれいな油になります。
脱ロウ
サラダ油の原料の中でも、冷えたときに固まりやすいロウ分などが多いものは、冷却してそれらを取り除きます。
脱臭
高温・高真空状態の脱臭塔で、水蒸気を加えて油に含まれる臭いの成分を完全に取り除きます。
充填
こうした工程を経て、透明なサラダ油としての精製が完了。厳しい品質検査の後に缶・びん・プラスチックなどの容器に充填されます。
ひとりひとりが
厳しい目でチェック
しています!
日清オイリオグループでは、品質マネジメントの国際規格『ISO9001』の認証を取得しています。荷揚げされた原料や、できあがった製品の風味試験、理化学試験など、品質管理部門では、ひとつの製品ができ上がるまで厳しい品質検査をくり返します。それは、お客さまにいつでも安心して商品をお使いいただくために、欠かすことのできない大切な品質管理なのです。
地球にやさしい
工場で生まれています。
日清オイリオグループの生産4拠点は、環境マネジメントの国際規格『ISO14001』の認証を取得しています。
工場でのエネルギー使用の効率化やリサイクル活動、廃棄物の削減を積極的に推進しています。
容器の省資源・再資源化への取り組み
- ギフト化粧箱に折り畳み機能を付加
- 減量・減容容器の開発
- 分別しやすいキャップ、ラベルの採用
製造工程での副産物の有効活用
油の製造工程では様々な副産物が得られます。
それらを有効活用する事で省資源化を図り、地球環境にやさしい工場を目指しています。
(1)レシチン(2)アルカリ油滓(3)白土(4)トコフェロール