油は上手にとれば、健康にも美容にもいいんです!
“太るもと”といった油に対する誤解は、その摂取量に誤りがあるために生じます。
適量を知ってバランスの良い食事を心がければ、油は健康の大きな味方になってくれるのです。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
栄養素のウェルバランスを知りましょう。
食生活が豊かになるにつれ、肥満や高血圧など、食生活の変化に関係の深い体の不調が増加しています。いつまでも健康で快適な生活を送るためには、質・量ともバランスのとれた食事をすることがとくに大切。「たんぱく質・脂質・炭水化物」は三大栄養素といわれていますが、健康上望ましい摂取エネルギーバランスは、下のグラフのようになっています。
健康上望ましい
三大栄養素のエネルギーバランス
日本人のエネルギーの栄養素別摂取構成比
活性酸素対策
脳卒中や心筋梗塞などの生活習慣病の引き金となる動脈硬化。ストレス、高血圧、肥満などで高まった血管内壁に入りこんだLDL(悪玉)コレステロールが、活性酸素により酸化されることが要因です。植物油に含まれるビタミンEや抗酸化成分をしっかり摂って活性酸素の過剰発生を抑えることが大切です。
“油は太る”
というのは誤解です!
「消費するエネルギー量」に比べて「摂取するエネルギー量」が多いと肥満につながります。つまり、油に限らず、たんぱく質や糖質も、必要以上に食べると余分なエネルギーとなって体に蓄積されます。すなわち、「油を食べるから太る」というのは誤解です。エネルギーの摂取量と消費量のバランスに注意しながら、適量の食事を心がけることが大切です。
“腹持ち”がいいので
食べすぎ防止にぴったり。
油は消化・吸収に時間がかかるため、胃や腸の中での滞留時間が長くなります。つまり“腹持ち”が良いと言えるのです。例えば、うどんやそばは食べても直ぐにお腹が空きますが、油料理はゆっくりと消化されるため満腹感が長続きします。お腹が空くとつい間食に手が出ることになりがちですが油料理は「食べすぎ」を防ぐことにもつながります。植物油を上手に食べて、必要以上のカロリーをとらないように心がけることが、シェイプアップのコツですよ。
肥満が気になる方へ
- カロリーの摂取/消費バランスに注意。運動不足に気をつけましょう。
- 間食、欠食、早食い、どか食いをせず、3度の食事をきちんと食べましょう。
- 動物性脂肪に偏った食事や、糖質、アルコールのとり過ぎを避けましょう。
- 食物繊維の多い食事をとり、ゆっくりと、よくかんで食べましょう。
見えない油にも、考慮しましょう。
食用油やマーガリン等は、目に「見える油」ですので容易に食べる量を調節できます。しかし、私達は食品に含まれている油、つまり「見えない油」も食べているのです。食用油等をどんなに減らしても肉類や菓子類を食べすぎてしまったら意味がありません。見えない油もあることを知っておきましょう。