世界で活躍した上村愛子さん(モーグル)、伊藤みきさん(モーグル)の競技当時の話や、心がけていた食生活についてインタビューしました。
フリースタイルスキー モーグル
30歳で迎えた平昌オリンピックでは初めて代表を外れました。応援してくださった方々には申し訳ない気持ちでいっぱいでしたし、自分自身も悔しい気持ちはありましたが、右ひざの怪我から復帰し、限界まで挑戦できたことは人生の財産になりました。この頃には長年の食事指導により、厳しいトレーニングの中でも食事のバランスが保てるように。手抜き料理であっても、野菜も動物性たんぱく質・脂質もしっかり摂取できていました。日清オイリオの公認スポーツ栄養士さんからは「疲れていて作るなら鍋」とアドバイスを頂き、鍋に具材を入れるだけの簡単料理をよく作っていました。
平昌後、オリンピックに出れなかったからといってすぐに引退するのも違うと思い、自分が取り組んできた競技にけじめをつけるためにも現役続行を決めました。ただ、北京オリンピックを目指して新たな戦いを挑むモチベーションを作り出すことができずにもがいている中、2019年の2月に開催された全日本選手権では久しぶりに自分が納得できる滑りができたことで、引退を決意しました。
引退後も何か目標を持ち続けたいと感じ、ジュニアコーチに挑戦する一方、個人では体の管理を続けています。友人とオンラインでヨガやバレエをしたり、夫と近所の山にハイキングに行ったり、週4回ほど運動を楽しみます。食事は自炊が多く、よくやるのはお味噌汁に「純正ごま油」、パスタに「エキストラバージン オリーブオイル」をかけるといった“オイルのちょい足し”です。コクが出てよりおいしくなります。
食材を一つの鍋で煮て、食卓にそのまま出せる鍋料理は、食材を選ばず、簡単で、味のバリエーションを広げやすいのがメリットです。具は「肉や魚や豆腐」+「色々な野菜ときのこ」にして、ご飯やうどん、餅を組合わるようにアドバイスしていました。こうすれば、「高たんぱく質、高炭水化物、適正な脂質、ビタミン、ミネラルが豊富な食事」が忙しい時にも手軽に作れます。スープ流れ出た水溶性ビタミンも摂れるのも嬉しいポイントです。これに、果物とヨーグルトをプラス出来たらアスリート向けの食事となります。