NISSHIN OilliO "植物のチカラ"

地球環境

03地球環境

地球環境を次世代に引き継ぐために未来を見据えて挑戦します

植物資源を事業のベースとする当社グループにとって、地球環境や資源の保護は事業の持続性そのものです。次世代のため、脱炭素社会、循環型社会の実現を目指し、未来を見据えて事業活動での環境負荷を最小限にする取り組みを進めるとともに、環境課題の解決に資するビジネス領域の構築を進めます。

共有価値

  • 温室効果ガスの排出を削減するとともに、気候変動が当社グループに与える影響を低減する
  • 資源は有限であるとの認識のもと、循環型社会を実現する
  • 生物多様性保全活動により、次世代に植物資源、遺伝資源等を継承する
  • 環境負荷の少ない容器・包装を開発し続ける
  • 環境課題解決型ビジネスにより、商品・サービスを通じて社会に貢献する

2030年度までのCSV目標(主要KPI)

50%

Scope1、2におけるCO2排出量削減(2016年度比)

25%

Scope3におけるCO2排出量削減(2020年度比:カテゴリー1,4から取組開始)

プラスチック容器・包装の削減および資源循環の推進

・資源循環につながる容器・技術・サービスの開発や仕組みの実現
・石油から新たに作られるプラスチック容器(ボトル・キャップ)の原単位削減:15%(2022年度比)

植物資源、当社技術を活用した、環境にポジティブインパクトを与える商品・サービスの開発(2021年度からの累計)

環境にポジティブインパクトを与える商品・サービスが中核となり、成長を牽引

CO₂排出量削減

2021年度に脱炭素化に向けた戦略ロードマップを策定し、生産工程の無駄・ロス削減や非化石エネルギーの使用割合向上に向けた設備導入等の取り組みを着実に積み重ねています。2023年度にはCO₂排出削減目標をスコープ1、2で50%削減に上方修正し、スコープ3についても新たに定量目標(25%削減)を設定しました。今後も2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを加速させてまいります。

社会環境・社会課題

  • 平均気温上昇2度未満への抑制に向け、大半の国が2050年までにカーボンニュートラルを実現する事を宣言している
  • 干ばつや風水害等、気候変動による自然災害が増加する
  • 気候変動によるリスクと機会を把握し、戦略的に対応することが必須となる
  • 森林破壊・火災等による生物多様性の喪失、マイクロプラスチックによる海洋生態系や人体に与える影響が顕在化する

当社グループへの影響 ▲:リスク ●:機会

  • ▲気候変動により、原材料の安定調達およびコスト上昇リスクが発生する。また、エネルギーコストに加え、炭素税などの新たなコスト上昇要因が発生する
  • ▲自然災害の増加・甚大化により、生産設備の損壊等、操業の継続が脅かされる
  • ▲生物多様性に関する法規制や行動指針への対応が必要となる
  • ●気候変動・生物多様性等、環境課題への積極的な対応と適切な情報開示により企業価値が向上する
  • ●植物資源の活用により、新たな環境課題解決型のビジネスチャンスを創出できる

課題解決に向けた具体的取り組み

取り組みの方針

環境理念
日清オイリオグループは、かけがえのない地球を次の世代に引き継ぐために、
「植物のチカラ®」を最大限に引き出し、環境にやさしい企業活動に取り組み続けます。
環境方針
  • 環境関連の法規制、自主基準を遵守します。
  • 脱炭素社会、循環型社会、自然共生社会を目指し、汚染の予防、および環境保護の推進に努めます。
  • 「自然と環境にやさしい」商品・サービスの開発・提供に努めます。
  • 環境に関する活動情報の積極的な公開に努めます。
  • 環境に対する意識を高め、グループ一体となり環境パフォーマンスの継続的改善に努めます。

環境目標2030

ビジョン2030重点領域
地球環境/信頼でつながるサプライチェーン

具体的な取り組み

  • 水素燃焼等の新技術導入に積極的に取り組み、サプライチェーン全体で温室効果ガスの削減に向けた施策を進める
  • TCFDに賛同し、気候変動に対応したリスクと機会の分析を進める
  • TNFDに賛同し、生物多様性に対応したリスクと機会の分析を進める
  • 森林及び海洋生態系に配慮した原材料を調達する
  • 生産工程における廃棄物の再資源化を推進し、ゼロエミッションを継続するとともに使用する水の削減を進める
  • 容器包材におけるプラスチック使用量の削減と、環境対応素材の採用、リサイクルの仕組みの整備を進める
  • 堺工場で先行するサステナビリティセンター化の取り組みをグループ全体に展開する
  • インターナルカーボンプライシングの導入など環境への取り組みに投資しやすい仕組みを整備する
  • 工業用途での鉱物油から植物油への代替利用の促進やバイオマスの新しい活用法の検討など、環境課題解決型ビジネスの構築を進める
  • 生物多様性の維持・回復に向けた支援活動を実施する