当中間期の連結業績は、売上高2,611億70百万円(前年同期比+2.5%)、営業利益103億44百万円(同△10.4%)、経常利益89億13百万円(同△19.9%)、親会社株主に帰属する中間純利益75億20百万円(同△5.7%)となりました。
国内油脂では、国内⼈流の活発化により外⾷需要や観光需要が回復したことにより業務⽤および加⼯⽤の販売数量が増加したものの販売単価低下により減収し、汎⽤品の粗利単価低下およびオリーブオイルにおける原価上昇の影響に加え物流費の増加もあり減益となりました。海外加⼯油脂では、販売数量増加に加え、パーム油市況の上昇に伴う販売価格の上昇により増収増益となりました。加⼯⾷品・素材は、チョコレートの販売数量増加や販売単価上昇、MCTの適正価格での販売により増収増益となりました。
中間期においては、概ね計画通りに推移しました。中期経営計画「Value Up +」の最終年度となる2024年度通期の連結業績予想は期初計画を据え置き、売上高5,350億円、営業利益210億円、経常利益200億円、親会社株主に帰属する当期純利益145億円を見込んでおります。国内油脂の汎⽤品における市況低迷や、カカオ相場上昇の影響等もあり、下期はより厳しい環境が⾒込まれますが、国内では価格改定の実勢化に加え、ホームユースにおける販売数量回復を図るとともに、海外におけるチョコレート⽤油脂の拡販を行うことにより、当初計画の達成を目指します。
当社では、中期経営計画「Value Up +」において積極的な投資による成長と資本収益率の向上に取り組んでおります。また「ビジョン2030」において2030年度の経営目標をROE10%、ROIC7%に設定しております。この利益成長を伴う資本収益率の向上の成果を株主の皆様に確実に還元するため、連結配当性向を重要指標としており、「Value Up +」の最終年度である2024年度において、連結配当性向40%を目安とした配当を実施する方針としております。この方針に基づき、当期の配当については、5月の発表時から変わらず1株当たり180円(中間配当金90円、期末配当金90円)を予定しております。
株主の皆様におかれましては、引き続き一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
私たちは、“植物のチカラ®”と“油脂をさらに究めた強み”で、
食の新たな機能を生み出すプラットフォームの役割を担います。
そして多様な価値を創造し、“生きるエネルギー”をすべての人に
お届けする企業グループになります。
私たちのコアコンピタンスは「油脂」です。油脂を究め続けることで、共創による油脂ソリューションを創出し続けます。
油脂の価値は、人が生きるための根源的なエネルギーであり、また、美味しい食事で人を笑顔に、栄養機能で人を健康に、美を演出し活力を与える無限のエネルギーでもあります。
6つの重点領域を通じて私たちが提供する油脂の多様な価値、そして油脂と相乗効果を発揮する素材・技術・事業から生み出されるエネルギーを”生きるエネルギー”と位置付けました。
私たちが目指すのは、この”生きるエネルギー”を一人でも多くの人にお届けする、そのような企業グループになることです。
当社グループは、「ビジョン2030」で目指す姿の実現に向けた最初の4年間の中期経営計画「Value Up +」で、「もっとお客さまの近くで、多様な価値を創造し続ける企業グループ」への変革を掲げています。
「日清MCTオイルHC」は、従来の「BMIが高めの方の体脂肪やウエスト周囲径を減らす」に加え、「BMIが高めの方の日常活動時の脂肪の燃焼を高める」の届出を行い、2024年秋にダブルヘルスクレーム商品としてリニューアルしました。
美容に関心の高い方だけでなく、“毎日を脂肪燃焼タイムに変えてくれる相棒!”として、健康に関心の高い幅広い皆さまの理想のカラダづくりをサポートしていきます。
商品特長
商品情報や機能性表示についての詳細は、「MCT」ブランドサイトからご覧いただけます。
BOSCOオリーブオイルは、主にイタリアで栽培されたオリーブを使用しています。希少な早摘みのグリーンオリーブから作られたオイルは、フレッシュで爽やかな味わいが特徴で、1996年に発売して以来、長年にわたりご愛顧いただいています。
イタリアでは、近年、気候変動の影響による不作に加え、植物を枯死させるピアス病菌の感染拡大が続いています。さらに、多くの木が老木化しており、生産性に影響を与えています。
こうした厳しい環境下にあるオリーブ生産の安定化に貢献するため、BOSCOオリーブオイルの原料となるオリーブを生産する2つの農園に、ピアス病菌への耐性が強い品種のオリーブ約1,200本の植林を行いました。今後も、この活動を続け、生産地とともに課題解決に取り組みながら、大切なオリーブオイルを将来にわたって皆さまへお届けし続けていきます。
農園の方々と一緒に従業員が植林を実施
ピアス病によって枯れたオリーブの木