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第152期報告書 株主通信

2023年4月1日~2024年3月31日

Top Message
トップメッセージ

株主の皆様におかれましては、日頃より当社事業へのご理解とともに格別のご支援を賜り、誠にありがとうございます。ここに第152期(2023年4月1日~2024年3月31日)における事業の取り組み成果をご報告するとともに、今後の展開についてご説明いたします。

日清オイリオグループ株式会社
代表取締役社長 久野 貴久

2023年度の連結業績

中期経営計画の3年目にあたる2023年度の連結業績は、売上高5,135億41百万円(前期比△7.7%)、営業利益208億40百万円(同+28.8%)、経常利益200億33百万円(同+23.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益151億48百万円(同+35.8%)、ROE 8.8%(同1.8ポイント増)となりました。売上強化したことにより増益となりました。

2024年度業績予想

中期経営計画最終年度となる2024年度通期の連結業績予想は、売上高5,350億円、営業利益210億円、経常利益200億円、親会社株主に帰属する当期純利益145億円を見込んでおります。海外の加工油脂におけるチョコレート用油脂のグローバル展開の推進や品質と供給体制の強化による拡販、国内の販売数量の回復や機能・マーケティング型商品の拡販など、収益性を重視した施策の実行により、オリーブオイルの原材料価格の歴史的な高騰など厳しい環境の中でも、昨年度と同水準での着地を計画しております。

株主の皆様へ

当社では、株主の皆様への利益還元を経営上の最重要課題の一つとして認識しております。これまで、中期経営計画「Value Up +」においてはROE 8%を経営目標に掲げ、積極的な投資による成長と資本収益率の向上に取り組んでおります。さらに、2030年度に向けては、昨年度ROEの目標を8%から10%に再設定しております。この利益成長を伴う資本収益率の向上の成果を株主の皆様に確実に還元するため、連結配当性向を重要指標としており、「Value Up +」の最終年度である2024年度において、連結配当性向40%を目安とした配当を実施する方針としております。この方針に基づき、当期の配当については、2024年2月9日の適時開示リリースにて1株あたり30円増配しましたが、2024年5月10日の適時開示リリースにてさらに1株あたり20円増配し、1株あたり110円としました。これにより中間配当60円を加えた年間配当は、1株あたり170円となります。次期の配当については方針通り連結配当性向を40%とし、1株当たり180円(中間、期末配当金、各90円)を予定しております。
株主の皆様におかれましては、引き続き一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

もっと詳しい情報はこちらから

日清オイリオグループ
ビジョン2030

私たちは、“植物のチカラ®”と“油脂をさらに究めた強み”で、
食の新たな機能を生み出すプラットフォームの役割を担います。
そして多様な価値を創造し、“生きるエネルギー”をすべての人に
お届けする企業グループになります。

私たちのコアコンピタンスは「油脂」です。油脂を究め続けることで、共創による油脂ソリューションを創出し続けます。
油脂の価値は、人が生きるための根源的なエネルギーであり、また、美味しい食事で人を笑顔に、栄養機能で人を健康に、美を演出し活力を与える無限のエネルギーでもあります。
6つの重点領域を通じて私たちが提供する油脂の多様な価値、そして油脂と相乗効果を発揮する素材・技術・事業から生み出されるエネルギーを”生きるエネルギー”と位置付けました。
私たちが目指すのは、この”生きるエネルギー”を一人でも多くの人にお届けする、そのような企業グループになることです。

6つの重点領域 詳しくはこちら

TOPICS 旬な情報をお届けしますTOPICS 旬な情報をお届けします

「もっとお客さまの近くで、
多様な価値を創造し続ける企業グループ」へ

当社グループは、「ビジョン2030」で目指す姿の実現に向けた最初の4年間の中期経営計画「Value Up +」で、「もっとお客さまの近くで、多様な価値を創造し続ける企業グループ」への変革を掲げています。

TOPICS01
  • すべての人の
    健康
  • おいしさ、美の
    ある豊かな生活
  • 地球環境
  • 食のバリュー
    チェーンへの貢献
  • 信頼でつながる
    サプライチェーン
  • 人材
    マネジメント
「酸化」を防ぎ、開封後もつくりたてのおいしさが続く
「日清ヘルシークリア」を新発売

1924年に「日清サラダ油」が誕生してから100年目となる記念の年に、開封後も鮮度が長持ちする食用油「日清ヘルシークリア」を新発売しました。

油が「酸化」すると、味、臭い、色などが変化し、おいしさが損なわれてしまいます。「酸化」は食用油の品質を左右するものであり、多くのお客様が気にされている不安や関心のポイントの一つです。当社は、容器開発も含め、従来から「酸化」を抑える技術を数々と開発してきましたが、これまでの技術を結集し、さらに進化させた「ウルトラ酸化バリア製法」を開発しました。

お客様の「酸化」に対する漠然とした不安をクリアにした「日清ヘルシークリア」により、開封後もつくりたての油のおいしさが続くという新たな価値を提供し、クッキングオイルの魅力をさらに高めることで、家庭用食用油市場をさらに活性化していきます。

ウルトラ酸化バリア製法のひみつは、「日清ヘルシークリア」ブランドサイトからご覧いただけます。

TOPICS02
  • すべての人の
    健康
  • おいしさ、美の
    ある豊かな生活
  • 地球環境
  • 食のバリュー
    チェーンへの貢献
  • 信頼でつながる
    サプライチェーン
  • 人材
    マネジメント
地球環境への積極的な取り組みと情報開示の透明性が認められ
「森林」と「水セキュリティ」の 2 分野で「CDP Aリスト」に選定

国際的な非営利団体CDPが実施する環境への取り組みに関する企業調査(2023年)において、「森林」と「水セキュリティ」の2分野で最高評価の「Aリスト」に初めて選定されました。

2023年は世界中の23,000社を超える企業がCDPの質問書に回答し、「森林」では31社が、「水セキュリティ」では103社がAリストに選定され、当社グループは両分野でAリスト選定された数少ない企業のうちの1社となりました。※2024年6月時点

当社グループは植物資源を事業のベースとしており、地球環境や資源の保護は、事業の持続性そのものと捉えています。これからも、地球環境を次世代に引き継ぐために脱炭素化社会の実現、森林の保護、水資源の保護に向けた取り組みを推進することで、社会との共有価値を創造し、当社グループの持続的な成長と社会の持続的な発展の実現に努めていきます。

CDPについて

CDPは136兆米ドル以上の資産を保有する740を超える機関投資家と協働し、企業に環境情報を開示することを促しています。「気候変動」「森林」「水セキュリティ」のそれぞれの質問書を通じて報告されたデータに基づき、情報開示の包括性や環境リスクに対する認識と管理、目標設定などの取り組みについて、AからD-までのスコアで評価し、特に優れた取り組みを行っている企業を「Aリスト」に選定しています。

CDP2023のAリスト企業の一覧はこちら https://www.cdp.net/en/companies/companies-scores

当社グループの事業活動を通じた価値創造の取り組み、サステナビリティ実現へのストーリーを「統合報告書」でご紹介しています。