NISSHIN OilliO "植物のチカラ"

人材マネジメント

多様な人材の活躍と挑戦する風土

人材マテリアリティ

当社グループは、グループのビジョンや事業戦略と連動した人材のあるべき姿を「グローバルな舞台で『おいしさ・健康・美』の新たな価値を創造し続けるエネルギッシュな精鋭集団」と定義しています。そして、人材のあるべき姿に到達するために必要な当社グループの人材領域における重要課題(人材マテリアリティ)として「グループの理念・ビジョンへの共感」「強固な人材力の構築」「多様な人材の活躍」「イノベーションを生み出す組織風土への進化」「健康経営の推進」を掲げ、各人材マテリアリティに対し、積極的な投資やグループ一体となった取り組みを推進しています。

人事制度の基本理念

当社の人事制度の基本理念は「多様な強みをもつ個と組織のValue Up」です。そして当社で働く社員のエンゲージメントを「会社のビジョンに共感し、仕事・組織に対する主体的な貢献意欲をもっていること」と定義しています。社員のエンゲージメントを高めるため会社は、社員が新たな価値創造に挑戦し、仕事を通じて成長し発展し続ける環境を提供しています。会社と社員が互いに信頼し、貢献し合える関係を築き、ともに成長を続けていきます。

「多様な強みを持つ個と組織のValue Up」

  • ・一人ひとりの「成長」と「働きがい」をビジョン実現の原動力とする。
  • ・チャレンジと成長の機会を提供して、社員一人ひとりの強みと主体性を活かすとともに、成果と頑張りにしっかり報いていく。
  • ・会社と社員の強固な信頼関係のもと、多様な個性(能力・経験・感性・価値観等)を最大限発揮することでエネルギッシュな組織風土を醸成し、共に成長し続ける。 

多様な人材の活躍に対する考え方

当社グループは、一人ひとりの多様な視点や価値観を尊重することが持続的な成長と企業価値向上に重要であると考えています。当社グループにとっての「多様性」は、異なる知(専門性)と経験、多様な価値観を持つ人材が、個のチカラを充分に発揮し、知的なコラボレーション(知識の相互補完や多角的な視点獲得、創造的な思考の促進)が組織内に生まれている状態を指します。
当社グループで働く多様な個のチカラを引き出し、性別や国籍などの属性にかかわらず、全社員が活躍と成長を実感できる状態を目指し、チャレンジと成長機会の提供、社内環境の整備に取り組んでいます。

ビジョンの浸透に向けた対話

グループ一丸となって「ビジョン2030」で目指す姿を実現していくためには、当社グループの全社員が理念やビジョン、企業価値に共感し、誇りを持って主体的に行動することが最も重要です。そのため、経営トップからのメッセージの発信や、階層別教育の場や統合報告書・グループ報などの媒体を通じて、社員が理念やビジョンへの理解を深められるような取り組みを行っています。今後はさらに、国・地域・会社の単位を越えてグループ内で共通認識化するべく、情報発信の強化や経営層と社員の対話の場づくりといった取り組みを進めていきます。

企業理念体系について
ビジョン2030について

多様な人材の尊重

人権の尊重

日清オイリオグループ行動規範において、人権に関して社会の一員としての責任ある行動をとることを表明しています。 また、国連グローバル・コンパクト署名企業として、人権の保護、不当な労働の排除などの10原則の遵守に取り組んでいます。

「日清オイリオグループ行動規範」における─人権への取り組み─

  • ・普遍的な人権を理解し、尊重するとともに、性別、国籍、人種、年齢、宗教、信条、障がい、性的指向等を理由とした差別、いやがらせを根絶します。また、当社グループに関わる労働・雇用においては、あらゆる形態の強制労働・児童労働を排除いたします。これらを、当社グループのサプライチェーン全体で取り組みます。
  • ・あらゆるハラスメント行為を許しません。

人権尊重の取り組みについて

トピックス

コンプライアンス遵守の取り組み

当社では、企業倫理向上の取り組みの一環として、役員・従業員を対象に、外部講師を招き、人権尊重やハラスメント防止をテーマとした講演会の実施や、管理職層を対象とした階層別人事研修においてハラスメント防止に向けた部下指導や職場運営などについて教育を実施しています。
また、内部通報窓口として、通常の職制報告ルートとは別に、ハラスメントをはじめとした企業倫理、法令違反に関する重要情報を現場から直接経営層に伝えるための「日清オイリオグループ企業倫理ホットライン」を設けています。

コンプライアンス

女性活躍推進の取り組み

女性の積極的な採用やキャリア形成支援、女性が活躍できる職場環境の整備を行うとともに、将来の中核人材を育成する教育研修や全社プロジェクトへの積極的な参画を進めており、女性社員の活躍の場が拡大しています。また、テレワーク、フレックスタイム制、時間単位有給休暇などの柔軟な働き方を可能とする制度の活用も定着しています。さらに、育児休職制度(小学校就学前まで)や短時間勤務制度(小学校3年生まで)、結婚・出産等を事由とした退職者再雇用制度等の「仕事と育児の両立」を支援する制度が効果的に活用されています。

女性活躍推進行動計画(2024年度~2027年度)

1.計画期間
2024年4月1日 ~ 2028年3月31日

2.行動計画目標
 目標1:能力開発・キャリア形成に資する研修の女性受講割合30%以上
 目標2:男女ともに育児休職取得率を100%とする
 目標3:月の所定外労働時間を平均20時間以下とする

トピックス

ライフイベントとの両立支援

社員の育児・介護などのライフイベントと仕事の両立を支援するために、労使協働で「育児・介護と仕事の両立支援ガイドブック」を作成し配付しています。社内外の制度や対応事例をまとめているほか、誰もが意欲的かつ安心して仕事に取り組むことができる環境の実現には、職場内での相互理解や連携が極めて重要であることから、当事者だけではなく、上司・職場(同僚)が心がけるべきことも記載しています。一人ひとりが周囲に気を配り、コミュニケーションを深め、互いに協力しあうことで、より良い企業・職場づくりを目指しています。

シニア社員の活躍推進

当社では、定年後も本人の希望によりシニア社員として最長65歳まで就業を継続できる制度を設けています。シニア社員が自身の能力・意欲を最大限に発揮するとともに、高度な専門性や豊富な経験値を組織へ伝承し、やりがいをもって働き続けられる環境を整えています。期初には上司による面談を実施し、一人ひとりに期待する役割や目標を明確化し、その成果や組織貢献度を賞与等に反映させることで、社員がモチベーション高く働くことが出来る仕組みとしています。

障がい者の活躍支援

障がいのある方の活躍促進を目的に、日清オイリオグループの特例子会社として「日清オイリオ・ビジネススタッフ株式会社」の事業運営を行っており、知的障がいのある方を中心とする社員が、横浜磯子事業場内の清掃業務に従事しています。日々の活動において「オ : おはようございます イ : いつも元気に リ : りっぱな仕事を オ : 大きな声で確実に」(オ・イ・リ・オ)をモットーとし、一人ひとりの社員が仕事の達成感や自身の成長を感じることができるよう支援しています。

詳細なパフォーマンスデータについてはサステナビリティデータ集をご確認ください。

各種認定について

プラチナくるみん認定

当社は「次代の社会を担う子どもが健やかに生まれ、成長する環境づくり(次世代育成支援)」を重要なテーマと位置づけ、積極的な取り組みを進めています。「育児休業制度」「育児のための短時間勤務制度」「再雇用制度」など、法定を上回る各種制度を設けており、多くの社員が利用しているほか、働き方改革を継続的に実行することで、より一層ワークライフバランスを充実させるとともに、仕事と子育てを両立する社員を含む全ての社員がいきいきと働き活躍できる環境整備を継続しています。

これらの取り組みにより、厚生労働省から子育てサポート企業としての最高認定「プラチナくるみん」を受けています。

えるぼし認定

当社は、2021年12月、女性活躍推進に関する取り組みの実施状況が優良な企業として、厚生労働省より「えるぼし認定」の2つ星(2段階目)を取得しました。 「えるぼし認定」の基準となる5つの項目のうち4つの項目(「採用」、「継続就業」、「労働時間等の働き方」、「多様なキャリアコース」)で基準を満たしたことが評価され、認定に至りました。