クリスマスや忘年会、年が明けてお正月に新年会など、年末年始は普段よりも豪華な食事になりがち。気がついたらウエストサイズが気になる…となることも。
　めいっぱいおいしいものを食べて家族や親しい友人と盛り上がることは、豊かな人生に欠かせないイベントとして割り切って楽しむのが一番！でもイベントシーズンが終わったら、気持ちを切り替えて健康的な食生活に戻すことも大事です。今回は、お正月後にウエストサイズが気になる…となったときの食生活についてお伝えします。

　ウエストサイズが気になりだしたからといって、食事量を減らすのはおすすめできません。適度に食べながら代謝を上げて消費エネルギー量アップを目指すのが、健康的で理想的な食事です。
　そこで注目したいのが中鎖脂肪酸からなる油のMCTオイル。中鎖脂肪酸には、運動時の脂肪の燃焼を高める働きが報告されています。
　そんなMCTオイルを使った簡単レシピを紹介します。今の時期、家に残りがちな「餅」を活用した『野菜も摂れる！餅とチキンのピリ辛炒め』です。火が通るのに時間がかかる根菜類は、あらかじめ電子レンジで加熱することで時短に。餅と鶏肉をそれぞれ焼いたら野菜と合わせて炒め、市販のチリソースを加えて炒め合わせます。火を止めてからMCTオイルを加えて和えれば完成。冬が旬の根菜類とチリソースの唐辛子で、体も温まります。

　MCTオイルは香りや味がほとんどなく、どんな料理や味付けにも合わせやすいのが魅力です。料理だけでなく、ヨーグルトやスムージーなどのドリンクにかけたり加えたりするのもおすすめ。
　MCTオイルは、基本的には非加熱で使用してください。揚げたり炒めたりすると煙が出たり、泡立ちが起きたりするため、加熱調理後に火を止めてから、あるいは器に盛り付けてからかけましょう。
　MCTオイルに含まれる中鎖脂肪酸は脂肪代謝を高める働きがありますが、もちろんMCTオイルを摂取するだけではなく、日ごろから適度な運動に取り組むことも大事。MCTオイルと運動を組み合わせ、効率的に脂肪をエネルギーに換えていきましょう！

尾澤真紀（管理栄養士/公認スポーツ栄養士/栄養教諭） 栄養サポート・講演活動をしながら、ジュニアからトップまでアスリートのコンディショニングや体作りに向けたレシピを展開。現在も専門学校で講師をしている。
Jリーグクラブで専属栄養士をしていた経験から、栄養と運動に関しての知識が豊富。