しっかり食べてフレイル対策
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エネルギーとたんぱく質がカギ!食べるフレイル対策
ここ数年でよく耳にするようになった「フレイル」。加齢とともに体のさまざまな機能や活力が急激に低下し、虚弱な状態になることをいいます。この状態を放置すると、要介護状態に至る可能性が高まるため、予防に取り組んでいくことが大切です。 フレイルの要因には低栄養や運動不足、社会参加への機会の減少等がありますが、まずは身近な食生活の見直しから始めることがおすすめです。たんぱく質やエネルギーを含むバランスのいい食事を3食きちんと食べ、1日に必要なエネルギーをしっかりと摂取することが重要です。とはいえ年齢を重ねると食欲が減退し、そもそもの食事量が少なくなってしまうもの。シニア層は洋食よりヘルシーな和食を好む傾向もあり、どうしてもエネルギーが不足しやすくなります。 そこで、少量でも効果的にエネルギー補給ができる、「MCTオイル」を使ったレシピをご紹介します。
たんぱく質+MCTオイルで簡単フレイル対策レシピ
こちらは、和食の定番のかぼちゃの煮ものに良質なたんぱく質をプラスし、和風だしをきかせて仕上げた「かぼちゃの親子煮」です。主な材料は、かぼちゃ、えのきだけ、鶏ひき肉、卵。鶏肉や卵はたんぱく質が豊富で、体内で生成できない必須アミノ酸の含有量も多い(ともにアミノ酸スコア*100)食材です。そこにMCTオイルをプラスすることで効率よくエネルギーをアップさせ、栄養価の高い料理になります。この一品で4食品群(肉類、緑黄色野菜、大豆製品、油脂類)を摂ることができます。
*アミノ酸スコアは、体内で合成できず、食事から摂る必要のある「必須アミノ酸」が食材に含まれるバランスのことです。アミノ酸スコアが100の食材は、体に必要なアミノ酸をバランスよく豊富に含む良質なたんぱく源といえます。
かぼちゃの親子煮
【材料(2人分)】
- かぼちゃ・・・・・・・・・200g
- えのきだけ・・・・・・・・50g
- 鶏ひき肉(むね)・・・・・100g
- 卵・・・・・・・・・・・・1個
- 青ねぎ・・・・・・・・・・約10g
- しょうがすりおろし・・・・小さじ1
- MCTオイル・・・・・・・大さじ1
- (A)
- 水・・・・・・・・・・・・100ml
- 白だし・・・・・・・・・・大さじ1
- 砂糖・・・・・・・・・・・小さじ1
- しょうゆ・・・・・・・・・小さじ1
栄養価(1人分)
- エネルギー :292kcal
- たんぱく質 :16g
- 脂質 :16.4g
- 炭水化物 :26.1g
- -食物繊維 :4.8g
- -糖質 :21.3g
- ナトリウム :240mg
作り方
- 1)かぼちゃは小さめにカットし、えのきだけは2~3㎝にそろえる
- 2)鍋にかぼちゃとえのきだけ、調味料Aを加えて中火で加熱し、沸騰したらしょうがすりおろしを混ぜた鶏ひき肉をスプーンで一口量ずつ落して加え、フタをしめて10分ほど弱火で煮込む
- 3)かぼちゃに火が通ったら中火に戻し、沸騰したらとき卵を回しいれる
- 4)卵がほどよく固まったら火を止めて器に盛り、青ねぎとMCTオイルを回しかける
フレイル対策にも活用できるMCTオイル
低栄養状態の高齢者を対象とした最近の研究では、適量のMCTを摂り続けると、筋肉量が増加することが分かってきました。筋肉量がアップすると、握力や歩行速度などの運動機能も向上して日常生活が送りやすくなり、フレイル対策にもつながります。筋肉は使わなければ衰えてしまうため、元気で健康的な生活を送るためには適度な運動を取り入れて筋肉量を維持することも大切です。しっかり体を動かすことで食欲も増し、食事がおいしくいただけるという好循環も生まれてきます。
MCTオイルは味にクセがないので和食とも合わせやすく、普段の食事に取り入れやすいです。また、効率的なエネルギー摂取や筋肉量アップだけでなく、丈夫な体づくりに欠かせないビタミンDなどの脂溶性ビタミンの吸収を助けてくれる効果も期待できます。食事面からのフレイル対策にぜひお役立てください。