心身ともに大きく成長する成長期。子供たちの成長のためにはバランスの良い食事を心がけることが大切になってきますが、食事調査ではカルシウムと鉄分の摂取量が不足していることが多いようです。この時期にカルシウムが不足してしまうと、骨や歯の形成に影響し、鉄分が不足すると貧血になったり、疲れやすくなって集中力の低下や息切れを引き起こしたりします。
　また成長期は体が大きく成長するため、必要とされるたんぱく質量が増えています。たんぱく質を効率的に使うには十分なエネルギーが必要で、糖質や脂質を不足なく摂ることも大切です。

　今回は子どもの好きなガーリックバター風味で魚料理をごはんが進む一品に変身させます。塩、こしょうで下味をつけた鮭を、サラダ油を薄くひいたフライパンで軽く焼いてから取り出します。
　フライパンをさっと拭き、食べやすい大きさに切ったキャベツ、じゃがいも、小松菜、にんじんを入れて塩、こしょうを振ります。上に鮭を戻して粉チーズをかけ、蓋をして蒸し焼きにします。仕上げに日清やみつきオイルガーリックバター風味をかけたら完成です。

煮魚や焼き魚などの魚料理はエネルギーが低くなりがちですが、オイルを使うことでエネルギーアップができます。子供が喜ぶ味付けで、もりもり食べてくれたらうれしいですね！

佐野ひとみ (管理栄養士・フードコーディネーター) 管理栄養士として病院や福祉施設、保育園に勤務。献立作成や保健指導、食育に携わる。
レシピ開発や料理写真撮影などフードコーディネーターとしても活動中。