どんなスポーツでも、パフォーマンスを高める上で欠かせないのが筋肉です。競技によって必要な筋肉部位は異なりますが、全体的な筋肉量を増やすことで持久力がつき、基礎体力が向上するため、まずは筋肉量を増やすという試みはすべてのアスリートにとって共通の課題です。筋肉の構成要素はたんぱく質。たんぱく質は卵や肉、乳製品、大豆製品などのさまざまな食材から摂取できるので、料理のバリエーションも豊富です。私がよく作るのは、鶏のササミや季節の野菜を使用したスパニッシュオムレツなどですが、時間がなければ市販のチキンサラダを食べるだけでもたんぱく源の摂取になりますし、オイルと一緒に野菜を和えるだけでもおいしい一品になるのが嬉しいところです。

たんぱく質をとる食事としてぜひオススメしたいのが、きのことベーコンのチーズスクランブルエッグです。使用するオイルは、日清マカダミアナッツオイル。ナッツのほのかな風味がありながら、さっぱりとしてまろやかな味なので、完成後の料理にかけるだけでも使用可能です。オイルを熱したフライパンにきのことベーコン、コーンを炒め、溶いた卵とチーズを流しいれるだけという簡単料理。フライパンでもちろん調理可能ですが、スキレットなどをつかってそのまま食卓に出せばおしゃれな朝食の出来上がりです。食材も、ホウレンソウをつかったりトマトを入れたりすることで、さらに彩りもよく栄養価が高くなりますので、ぜひお好みのアレンジを加えて楽しんでいただけたらと思います。

アスリートにとって大切な筋肉の増強は、豊富な食事バリエーションで担保することが可能です。時間が無い時は市販の調理済み食材を使用し、また余裕があれば肉・魚・卵・乳製品、大豆製品などからたんぱく質を意識して摂取してみてください。美味しく楽しく筋肉量を増やし、日々のトレーニング効率をあげてパフォーマンスの最大化につなげていきましょう！

高橋善郎 （料理家・トライアスリート） 東京都世田谷区にある和食店「凧（はた）」グループのオーナーシェフ。
食に関する9つの資格を保有し、企業のレシピ開発やTVなどのメディアでも活躍中。
また、トライアスロン世界選手権ではエイジグループ日本代表として2年連続で出場。
「食×スポーツ」の普及活動も精力的に行っている。