日に日に寒さが厳しくなってきましたね。この時期は冷え性などに悩まされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。寒い冬を乗り越えるためには、栄養素のバランスを意識してしっかりと食事を食べて、体の中から元気に過ごしましょう。
私たちの体はエネルギーを原料にして動いています。車でいうところのガソリンです。このエネルギーを生み出すのが、炭水化物、たんぱく質、脂質です。炭水化物はご飯やパン、麺などに多く含まれており、たんぱく質は肉や魚、卵や大豆製品、脂質は油に多く含まれています。エネルギーを生み出すためには、まずはこれらの栄養素をしっかりとバランスよく摂取することが必要です。炭水化物に偏ったり、脂質に偏ったりということがないようにしましょう。
また、ビタミンやミネラルも必要です。野菜や果物、きのこ、海藻、いもなどには各種ビタミンやミネラルが含まれています。ビタミンやミネラルはエネルギーを生み出すのを助けたり、体の機能を正常に保ったりと、さまざまな働きがあります。
毎日の食事で栄養素の過不足がないように食べることは、元気に過ごすために大切です。

栄養素のバランスを整えるのにあたり、難しく考える必要はありません。いつもの味噌汁に旬の野菜を含めてさまざまな食品を取り入れることで、自然とさまざまな栄養素を摂取できて栄養素のバランスが整えやすくなります。
例えば、ごぼう、れんこん、にんじんなどの根菜に、長ねぎ、きのこ、しょうが、鶏肉などで味噌汁を作ってみましょう。だし汁に根菜と長ねぎ、きのこ、しょうがを入れて煮立たせ、鶏肉を入れてアクを取りながら煮ます。火を止めて味噌を溶かし入れればできあがり。しょうがを入れることでさわやかな香りが感じられるとともに、ごぼうやきのこからうま味が出るのでとても味わい深い味噌汁になりますよ。仕上げにお好みのオイルを回しかけると、マイルドに仕上げることも可能です。体の中からぽかぽかと温まる具だくさんの味噌汁をぜひ、作ってみてください。

寒い冬を乗り越えるために、毎日の食事を少しずつ工夫できると良いですね。今回は根菜やねぎ、しょうがなどを入れた味噌汁をご紹介しましたが、お好みの野菜や肉、魚などを入れるのもおすすめです。体調や気分に合わせて、具だくさんの味噌汁を作ってみてください。

若子みな美 （管理栄養士・減塩料理家） 病院管理栄養士や学校栄養職員を経て独立。「食をより簡単に、そして世界を健康に」をモットーに、減塩レシピ開発やセミナー運営、コラムの執筆・監修等を行う。

https://orangekitchen.info