NISSHIN OilliO "植物のチカラ"

Case Studies 研究・技術開発事例

化粧品材料コスモール222

化粧品原料にも活かされる技術

口紅やファンデーションなどのメークアップ化粧品に、日清オイリオの商品が使われていることをご存知でしたか?メークアップ化粧品には、発色やツヤのよさ、水に強いことなどが求められ、それらを実現するためには化粧品用油剤が欠かせません。日清オイリオは、独自の技術で様々な機能を持つ油剤を開発し、数多く提供しています。例えば、コスモール 222は、極性の高い脂肪酸エステルで、口紅の発色やツヤが良くなるなどの特徴があり、長年化粧品業界で使用されている化粧品用油剤です。

コスモール222の優れた機能

コスモール222は、昔から化粧品用に使用されてきたヒマシ油と比べて、酸化安定性が高い、耐水性や顔料分散性がよいといった、優れた特徴を持っています。さらに、ヒマシ油を使用したときの課題であったシリコーン油などとの相溶性が悪い点を改善し、きれいに溶かし込むことができる(相溶性が高い)ことも特徴です。シリコーン油は、さらさらとした感触や撥水性の高さから、広く使用されている素材ですが、コスモール 222を使用することでシリコーン油などを組み合わせて使用でき、処方の幅が広がります。このようなことから、現在ではコスモール 222は世界中で多くの口紅やリップグロス、スキンケア製品などに使われています。食品以外の身近な商品にも、日清オイリオの技術が活かされているのです。

酸化安定性

※強制的に劣化させた時のPOV(過酸化物価)の変化。
時間が経っても数値が小さい方が酸化安定性がよい。

耐水性

※人工皮膚上に、2種類の油膜をぬり、流水をかけたあと状態を観察。
流水で流れ落ちずにそのままの状態を保っているほうが、耐水性に優れている。

さらに、ヒマシ油を使用したときの課題であった「シリコーン油などとの相溶性が悪い点」を改善し、きれいに溶かし込むことができる(相溶性が良い)ことも特徴です。シリコーン油は、さらさらとした感触や撥水性の高さから、広く使用されている素材ですが、コスモール222を使用することでシリコーン油などを組み合わせて使用でき、処方の幅が広がります。このようなことから、コスモール 222は世界中で多くの口紅やリップグロス、スキンケア製品などに使われています。

撥水性

※2種類のファンデーションの上に水滴をのせ、面を傾けて水滴の転がり具合を観察。 水が転がるほうが撥水性が高い。

コスモール222とシリコーン油を配合したファンデーション

ヒマシ油を配合したファンデーション