日清オイリオグループ株式会社(社長:今村ヘ郎)「生活科学研究グループ」は、社会環境や生活者の価値観の変化、それらに起因する生活習慣の動向などについて調査し、情報発信をしています。 2013年に実施した調査では、食事作りの時短化やメニューの変化など、食スタイルの変化を明らかにしました。その背景には、女性の社会進出や単身世帯の増加などの影響が考えられますが、これらの社会環境だけでなく、家庭環境が及ぼす影響について調査しました。その結果を基に、子どもの頃の食環境により女性を6つのタイプに分類し、現在の食意識との関連性について分析しました。調査結果のポイント※詳細は2ページ目(PDF)をご覧ください。 ■料理は母親から子へ伝承されている ■子どもの頃の料理体験が、大人になってからの食への積極性に大きく影響! ■外食を積極的に利用していると、メリハリをつけて食を楽しむようになる!? ■料理への簡便・時短意識に、仕事の有無は関係なし!? ■行事食の実施率には子どもの頃の食のしつけが影響!? 
■料理は母親から子へ伝承されている 雑誌、インターネット、テレビなどさまざまな媒体から情報が入手できる中、「母親などの家族」から料理全般を覚えた割合が最も高く、親から子へ料理が伝承されている様子がうかがえ、さらにその半数以上は子どもの頃に覚えていることが分かりました。(Q1、2参照) ■子どもの頃の料理体験が、大人になってからの食への積極性に大きく影響! 親が料理に積極的であった層を比較すると、「食への積極性」は料理の手伝いをよくしていた“親も子も料理積極層”では高いものの、料理の手伝いをしていなかった“親だけ料理積極層”では低いことから、親の料理への意欲より子どもの頃の料理体験によって形成されていることが推測されました。(Q3参照) ■外食を積極的に利用していると、メリハリをつけて食を楽しむようになる!? 中食や外食を積極的に活用していた“外食も積極活用層”は大人になっても「中食・外食の活用」が高い一方で、「節約」や「食への積極性」も高く、食全般にメリハリをつけて楽しんでいる様子がうかがえました。(Q3参照) ■料理への簡便・時短意識に、仕事の有無は関係なし!? 親も子も料理に非積極的だった“食はみんなで楽しく層”は、料理への簡便・時短意識が高い様子が分かりました。一方で、“親も子も料理積極層”では料理に手間ひまをかける意識が高いものの、両者における専業主婦の割合はほとんど変わらないことから、仕事の有無といった社会環境だけでなく子どもの頃の食環境も、現在の食意識に影響していることが推測されました。(Q3、4参照) ■行事食の実施率には子どもの頃の食のしつけが影響!? 行事食の実施率は、“食のしつけ厳格層”で高くなり、食卓マナーと同様に伝統的な食習慣についても子どもの頃に教え込まれ、大人になっても実践している様子がうかがえました。また、どの層も伝統的な食習慣を守りたいという意識が高いことが分かりました。(Q5、6参照)
調査概要 調査方法 : インターネット 調査地域 : 全国 調査対象 : 20〜60代の女性 サンプル数 : 1199サンプル(ウェイトバック集計) 調査実施日 : 2013年8月9〜11日 分析方法: 子どもの頃の食環境を基に、因子分析とクラスター分析により生活者を分類 ◆ 調査結果詳細は、冊子をご覧下さい。 生活科学ショートレポートNo.26「子どもの頃の食環境による6タイプ別分析」 レポートに関するお問合せ先 日清オイリオグループ株式会社 生活科学研究グループ 03(3206)5218
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