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  日清オイリオグループ株式会社
2004年


中鎖脂肪酸が糖尿病予防ホルモンを増加〜日本油化学年会にて発表〜
 
 
2004/10/21

日清オイリオグループ株式会社(社長:秋谷淨惠)では、「おいしさ・健康・美」の追求をコアコンセプトとする創造性、発展性のある事業への飽くなき探求を目指し、研究開発に取り組み、新商品・新技術を開発、その内容を国内外の学会等で発表してまいりました。このたび、母乳などに含まれる中鎖脂肪酸が、糖尿病予防ホルモンとも呼ばれている血中アディポネクチン濃度を増加させる働きのあることを動物実験にて発見しました。この詳細を11月1日から開催される第43回日本油化学年会にて発表いたしますので、お知らせ致します。

<発  表>
第43回日本油化学年会 主催;(社)日本油化学会
会期;11月1日〜2日、会場;大阪大学コンベンションセンター

<タイトル>
「ラットにおける中鎖トリアシルグリセロールの体脂肪蓄積および耐糖能に対する影響」(講演番号 1G−26)

<発 表 者>
日清オイリオグループ(株)研究所  竹内弘幸 他

<発表内容>
【背景・概要】アディポネクチンとは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンで、糖尿病や動脈硬化症などを予防する効果があり、近年注目されています。
日本人の約半数が、血中アディポネクチン低値の遺伝的素因を持っていることから、このホルモンの不足を補うことが、糖尿病などの予防に重要であると考えられています。また、アディポネクチンの分泌は、脂肪細胞の大きさと関係しており、脂肪細胞が小さい場合に分泌量が多く、肥大化すると分泌量が減少するといわれています。
中鎖脂肪酸は、母乳やパーム油などに含まれる脂肪酸の一種で、エネルギーとして分解されやすいため、体に脂肪がつきにくいなどの特長があります。
肥満は、糖尿病発症の危険因子であることから、弊社では中鎖脂肪酸と糖尿病についての研究をしてまいりました。今回、ラットを用いて、中鎖脂肪酸食の血中アディポネクチン濃度および血糖上昇度に対する影響について実験を行いました。

【方法】8週齢のSprague-Dawley系雄ラット群に、中鎖脂肪酸を主成分とする油を20%含む中鎖脂肪酸食、またはなたね油を20%含む通常食を、それぞれ試験食として8週間投与しました。投与6週間後に、糖溶液(グルコース水溶液)を摂取させ、摂取後の血糖上昇度を測定しました(糖負荷試験)。
試験終了後、体脂肪量を測定しました。また、採血後に血清を分離し、アディポネクチン濃度を測定しました。さらに、レーザー回折/散乱式粒度分布計および光学顕微鏡を用いて、脂肪細胞のサイズを測定しました。

【結果】試験食の摂取量に差はありませんでしたが、体脂肪量は、通常食に比べて中鎖脂肪酸食で約25%低い値を示しました。糖負荷試験での0分の血糖値は、中鎖脂肪酸食で低い傾向にあり、また血糖値の上昇度も、通常食に比べて約35%低くなりました(図1)。血清アディポネクチン濃度は、通常食に比べて中鎖脂肪酸食では約2倍高くなりました(図2)。また、脂肪細胞の大きさは、通常食に比べて中鎖脂肪酸食では小さくなりました(図3)。

【まとめ】この実験の結果は、動物実験のレベルにおいて、中鎖脂肪酸が血中アディポネクチン濃度を増加させる働きのあることを示しています。このことは、中鎖脂肪酸が肥満予防だけでなく、糖尿病などの生活習慣病予防にも効果がある可能性を意味しています。

<br><center>図1 糖液摂取による血糖値上昇度</center>
図1 糖液摂取による血糖値上昇度
<br><center>図2 血中アディポネクチン濃度</center>
図2 血中アディポネクチン濃度
<br>図3A 通常食ラットの脂肪細胞(60倍光学顕微鏡)
図3A 通常食ラットの脂肪細胞(60倍光学顕微鏡)
<br>図3B <B>中鎖脂肪酸食</B>ラットの脂肪細胞(60倍光学顕微鏡)
図3B 中鎖脂肪酸食ラットの脂肪細胞(60倍光学顕微鏡)
お問合せ 広報・IR部 電話:03-3206-5109
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